ももクロ関連と、雑記

【ももクロ】2011年7月 東京タワーフリーライブのこと

ももクロChanDVD 飛び出す5色のジュブナイル第8集 黄色いカレーは飲み物ですの巻 に収録されている、東京タワーフリーライブについての感想です。今さらですけども。

この時、PAが故障して途中からアカペラでやり切ったということで、youtubeにもあがっているから知っている方も多いと思います。私もyoutubeでは観ていましたがこのDVDにその時の模様が収録されていて、あらためてじっくり観ましたので感想を書きます。

オレンジノートの1番で、途中から音響の調子が不調になりサビに入ってすぐに音が止まりました。駆け出した...の「駆け出し」で止まりました。ここ、面白かったのは、全員のユニゾンパートなのに夏菜子しか歌っていなかったです。この頃まではCD音源を被せることも多くて、歌わなくてもいいんですが本人たち歌うから声が二重に聴こえるという不自然さはありました。まあその事はさておき、とにかく駆け出した...の部分を夏菜子しか歌ってなかったもんだから「た、気持ち...」と夏菜子だけ歌い続けたことが逆に良い結果に繋がったと思いました。もし夏菜子も声出してなかったら口パクを露呈してしまい変な空気になったかもしれないし、仮に夏菜子でなく、しおりんかれにちゃんだけ歌ってたんだとしたらそこで止めていた可能性が高いです。
f:id:zhintama:20210616193754j:plain:w100
ここの振り付けでは(この部分すごく好きなんです)腰を落として順に手を前に出していくところで、音がなくなってすぐれにちゃんは立ち上がって止めようとしたし(あーりんも)、しおりんは少しの間キョロキョロしていました。夏菜子は「気持ち」のあたりで一度歌うのを止めて3秒間ぐらい放心状態になるんですがすぐに杏果が引き継いで歌い始め、「空に」から夏菜子がまた復帰し、次の小節からは全員が歌っています。杏果のおかげで一瞬たりとも歌声が途切れなかったのがとても重要で、なおかつ1番が終わるまでの間に、杏果が「このまま最後まで続ける」と判断したのがまた素晴らしいポイントで、即興のボイパでドラム音らしきものを入れつつ、2番へ続けました。

この辺りからは皆覚悟を決めたようで、それぞれらしさが出ていて良かったです。一緒に歌って!というあーりんの煽りで杏果のスイッチが更に入ったようで、少しアレンジし始めるし、しおりんの生ラップも過去一番の出来だったと思います。
れにちゃんは音がなかったらテンポがちょっと怪しい。歌い急いでしまってずれていく危うさがあります。これは国立の時のChaiMaxxでも感じたことですが。(音があっても危うい)

ともあれ最後まで歌い切り、大歓声を浴びた訳です。フリーライブなのでももクロをよく知らなかった人や、周りの商業ビルからたまたま観た人なども居たことでしょう。そういう方々にも一目置かれる要因になったと思いますし、結果からいうと本当に良かったと思います。

その後いろいろなライブでも少なからずハプニング的なことは起きているはずですが、こういう経験をしたことで少々の事には動じない精神力も身に付いたのだと思いますし、とりわけこの時の杏果の判断力は素晴らしかった。過去の記事で私は、夏菜子は杏果に一目置いていて畏敬の念さえ抱いていると感じる時がある、と書きましたがこういった能力の高さを認めていたからかな、とも思いました。